自宅ネイルサロンを始める時、最も重要なことの一つが料金設定です。
一度始めてしまうと、後で料金を上げることは至難の業ですから、最初に調査を怠らず慎重に決めましょう。
この記事では、これから自宅ネイルサロンを始める方に、何を基準に料金を設定すれば良いのか、実際の私の経験を踏まえて解説していきます。
こんにちは!自宅ネイルサロン歴10年のもりです。
子育てしながら月収40〜50万円をキープしています。
私も自宅ネイルサロンの料金設定すごく悩んだし、後悔もあります。皆様には後悔してほしくないので、良かったら最後まで見て行ってください!
もくじ
必要最低限のラインを計算する
自宅ネイルサロンでお客様に施術を行った時、赤字にならないためにはいくら必要でしょうか?
ネイルは、ライト、ジェルネイル(ベース、カラー、トップ)、ストーンやパーツ、ラメなどそれなりの材料費がかかります。
そこに電気代等の光熱費、人件費(自分の時給)を計算してみると・・・
- 材料費1000円
- 光熱費50円
- 人件費1000円
ざっくりですが、合計2050円となります。
1時間で終わるメニューの場合は2050円以上、2時間かかるメニューの時は3100円以上で、赤字にならない最低限のラインということになります。
私の自宅ネイルサロンの料金を一部載せておきます。
ワンカラー、グラデーションは5400円(自店オフ込み)です。
オフ込みで1時間〜1時間半で終わるので、上記の計算通り材料、光熱費、自分の時給を引いて、ここでのサロンの利益は3000円前後となります。
アートし放題で9200円(自店オフ込み)でかかる時間は2時間半程度、で計算すると、利益はだいたい5600円となります。
あと1000円高く設定しておけばよかったな、というのが正直な気持ちなのですが、私は割と施術スピードが速いのでこれでも大丈夫です。
この料金設定で、大体一日2万円前後の売り上げ、月収が40万円〜50万円くらいあります。
施術時間は人それぞれなので、自分のスピードも考慮して料金を決める事も大切です。
周辺の相場を知る
周辺にどのくらいの競合サロンがあり、相場はいくらくらいなのかをまず知っておくと、イメージがしやすいかと思います。
価格競争が発生しやすいネイルサロンですが、様々な周辺サロンの料金表をもらい比べて見てください。
どんなメニューにどのくらいの料金を設定しているのか、一つの参考にしましょう。
家賃がいらない自宅サロンは安くするべき?
よく、「自宅だし家賃いらなくていいよね」と言われることがありますが、そんな事はありません。
それは、実際にそこに怯んで料金設定をしてしまった私自身の後悔から断言します。
施術部屋として一部屋用意しているわけですし、電気代など光熱費だってかかります。
確かに店舗型サロンに比べると、固定費としてかかるコストは低いかもしれませんが、その分自宅ネイルサロンにもデメリットはあります。
同じ料金設定でも、何人かスタッフがいるサロンと、全て一人でやらなければいけない自宅サロンでは、どちらが効率よくお客様をこなせるかは一目瞭然です。
それを考えると、「自宅サロンだから、他のサロンよりは安くした方がいいのかな」という引け目を感じる必要は全くありません!
実際に自宅サロンをやっててお客様の声を聞いてると、むしろ「自宅サロン」のような個人サロンの方が今は求められてる気がするよ!
サロンの決まりがありメニューの融通が効きにくい大型店舗より、お客様一人一人の要望に、臨機応変に自分の判断で対応できるのは大きなメリットやし、お客様にとっても魅力的なんやと思う!
大型店舗からの乗り換えで来てくださってるお客様たくさんいるよ〜!
自宅サロンやからこそできる、安らげる貸切空間を創れば喜ばれるよ!
相場より安くしてはいけない
料金設定は、自宅ネイルサロンの客層に大きく影響します。
基本的な考え方として、料金と客層はある程度比例する場合が多いです。
簡単に言うと、料金を下げれば下げるほど、良い客層は集まりにくくなります。
クレームやトラブルを減らすためにも、あまり安い料金設定はお勧めしません。
安いサロンにも、良いお客様はもちろんいるけど、統計的にはそうなります!
安いサロンには若い年齢層が集まりやすく、その年齢層はもっと安いサロンを見つければそっちに行ってしまうのでリピーターとして定着しにくいです。
せっかく定着しても、進学や就職、結婚等で生活環境が変わりやすく、長いお付き合いは難しい場合が多いです。
相場より少し料金が高くても、魅力的なサロンにはお客様が集まりますが、何をすれば良いでしょうか?
続いて見ていきましょう。
目標売上を決める
一人のお客様から、2時間で5千円頂くのと、1万円頂くのでは、どちらが無理なく目標の売上になるかは一目瞭然です。
例えば1日の目標売上がもし2万円だとすると、2時間5千円のお客様だと4人=8時間、1万円のお客様だと2人=4時間となりますね。
料金を高く設定できれば、少ないお客様で、少ない時間で目標売上が達成できます、理想ですよね。
ではそのために必要な条件は何でしょうか?
自宅ネイルサロンのコンセプトになるものは何か
コンセプトとは何か?それは、他のサロンとの違い、いわゆる差別化できるもの、です。
これがあると、先ほどお話しした、相場より少し高めの料金を設定することもできるし、集客の材料にもなるので大切です。
まずは自分の強みが何かを考えてみて下さい。
同じネイリストでも、得意分野苦手分野は人それぞれ必ずあります。
- 手書きのアートが得意
- ジェルネイルの持ちに抜群の自信あり
- 健康で綺麗な自爪の育成ができる
- キャラクター等痛ネイルが得意
一部例えを上げるとこんなイメージです。
自分の強みは必ずあります、苦手な分野を克服する事ももちろん良いですが、一つ群を抜いた強みがあると、それがサロンのコンセプト=サロンの価値となります。
自信を持って価値をつける
「他にはない」は競合サロンとの大きな差別化ができ、「このサロン以外には行きたくない」とお客様に認められます。
そうなれば料金が少し高くても集客できるし、リピート率も上がるので、安定した客単価と月収が見込めます。
大事なのは安売りせず自信を持って値段をつける事です。
料金は、後から上げることは難しいですが、下げることは簡単です。
もし高すぎると後から感じたら、下げれば良いのです。
私の後悔
私の強みは、綺麗めの手書きアートが得意なことと、自爪を傷めず施術することにこだわっていることです。
実際これで集客ができ、リピート率はかなり高いです。
ですが、私はその価値をプラスせずに、周辺サロンの相場を調べ、平均の料金設定にしてしまいました。
大失敗なのは、付替の際のオフを無料に設定した事!
ベースフィルインでこだわってすごく丁寧にやってるのに、なんでこれを無料にしたんやろ?これぞ技術の安売り!私アホすぎる!
実際にお客様から「丁寧にしてくれるのに、とっても安いわね」と言われることが多く、少し後悔しています。
今更料金上げられませんからね〜。
今は「理想が叶うのに通いやすいサロン」て喜んでもらえたらいいな〜って思ってるけどな。
やり直せるならもうちょっと上げたいのが本音(笑)
皆様はこんな後悔がないようにしてね!
まとめ
ここまでの話をまとめてみると
- 客層と売上の安定のためにも安すぎる料金設定にしないこと
- 自宅ネイルサロンのコンセプト=強みがあると最強
- 自分の技術に自信を持って適正な値段をつける
いわゆる周辺相場+強みへの価値=良い客層と理想の売上
ということです。
何度も言いますが、後から料金を上げるのは本当に難しいことです。
とても悩むところだと思いますが、お客様、自分、自宅サロンのためにも適正な料金設定をするために、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくれてありがとう!ほな、またね〜!