自宅ネイルサロンを運営していく中で、新規のお客様は来てくれるけど、なかなか再来店に繋がらない・・・という壁にぶつかることは多くの人が経験することだと思います。
しかし、リピーターのお客様なしで、自宅ネイルサロンは絶対に成功しません。
最も理想の形は、ご新規のお客様を迎えなくても、リピーターのお客様だけで運営していけることです。
そうなると、どういうメリットがあるでしょうか?
- どんな人が来るのか不安に思わなくて良い
- お客様の好みを知っていてデザインの提案がしやすい
- クレームやトラブルが起こりにくい
- 売上が安定する
- 新しいお客様を紹介してくださる
- 新規集客を頑張らなくて良いので広告、宣伝費が必要なくなる
もはやデメリットが見つかりません。
リピーター様で予約が埋まる、理想的な自宅サロン創りをするために必要なのは、技術だけではありません。
この記事では、これから自宅ネイルサロンを始める方、今なかなかリピーター様がつかず悩んでいる方が、今すぐ実践できる接客のスキルを解説していきます。
こんにちは!子育て中、自宅ネイルサロン歴10年のもりです!
私が運営する自宅ネイルサロンは、ほとんどリピーターのお客様の予約で、1ヶ月40〜50万円の売上で安定しています。
過去に売上が落ちた時、実際に実践した方法を説明していきます!
もくじ
何に魅力を感じた時、お客様はリピートするのか
私もお客さんとして、美容室やまつ毛サロンに通っていますが、お世話になるのは毎回同じサロンです。
そのサロンに決める前に、色々行ったことはありますが、やはり「ここに通おう」と決めるには理由がありました。
多くのお客様は、サロンにつくのではなく「人」に魅力を感じリピーターとなります。
加えて自宅サロンという場所は、店舗型サロンに比べ、よりお客様との関係が濃厚になります。
お客様がサロンをリピートしなかった理由1位
私が以前利用していた集客サイトの担当者さんが、教えてくれたデータで面白いものがありました。
「初めて行ったネイルサロン、次もリピートしなかった理由はなんですか?」
という質問に、ほとんどのお客様はこう答えたそうです。
なんと、
「特になし」なんです!
別にネイルの仕上がりにも、接客にも不満はなかった、ただ何となく、特に理由もなくもう一度行こうと思えへんかったって事!?
なんてこった〜!
一体何がいけなかったのか?お客様に尋ねたとしても「いや〜別に・・・駄目だったとかじゃないんですけど・・・」
という感じですね。
しかし一言で言うと、リピートしない理由はなかったけど、リピートする理由も特になかったということになります。
一生懸命集客して、やっときてくださったお客様なのに、これでは意味がありません。
リピートする理由=足りなかったものは、何なのでしょうか?
リピーターを生み出すプラス1
お客様が納得のいく技術やサービスを提供すること。
自宅ネイルサロンに来店されたお客様を満足させることは、私たちにとって当たり前にやらなければいけない事です。
しかしそれだけで、お客様はサロンを決めてくれません。
それはお客様にとっても当たり前の事で、そんなサロンは星の数ほどあるからです。
お客様が「このサロンにずっと通おう」と決める瞬間は、その当たり前の満足度にプラス1があった時です。
人は、期待以上の出来事が起こった時、感動するものです。
つまり、満足度+1=感動となった時、リピーターが誕生するという事です。
では、具体的にどんなことをすればお客様を感動させられるのか、具体的に見ていきましょう。
お客様を感動させるには
感動と聞くと、大袈裟で難しく感じるかもしれませんが、全然そんなことはありませんし、決して過剰なサービスをするということではありません。
大切なのは、「お客様が本当に求めていることは何か」を、どこまで理解できるか、そして叶えられるかどうかです。
そのために必要なことはこの二つです。
- 聞くスペシャリストになる
- 自分の強みを持つ
・聞くスペシャリストになる
実は、多くのお客様は、自分の要望の半分も言えていないのです。
「もっとこうしてほしい、ああしてほしい、」本当はあるんだけど、遠慮して言えなかったり、どう言えば細かいニュアンスが伝わるか分からなかったりで、「まぁ、これくらいになればほぼ満足かな」と諦めてしまっているんですよね。
でもそのうまく言葉に出来ない細かい部分を、即座に汲みっとって叶えてもらえたら・・・
そうそう。これこれ!これを求めてた!
なんで分かったん!?心読まれた!?
惚れてまうやろー!!!
てなるわ。
まさにこれが感動です。そう、この小さな感動で十分なんです。
「自分の事、分かってくれた」これって日常生活の中でもありそうで案外ないものではないでしょうか?
相手を理解しようとする気持ち、そもそもこれがなければ、どんな相手とも長く良い人間関係を作るなんて出来ませんよね。
聞く力とは、相手の話を引き出し、共感し、想像し、寄り添う力です。
それはもちろん、カウンセリングの際も、施術中お客様に楽しんで頂くための会話にも必要なことです。
ネイリストのサービスには、技術を提供すると共に、その時間を楽しく心豊かにする事も含まれています。
・自分の強みを持つ
せっかく汲み取れたお客様の要望に、プロのネイリストとして応えられなければ感動は生まれません。
「この悩みには応えられる」という自分の強み、サロンのコンセプトが明確になっていれば、最初からお客様も相談しやすいはずです。
お客様がサロン選びに失敗しないためにも、強みやコンセプトははっきり決めておきましょう。
もし、「これは私では解決できない」と、あまりに専門外のご要望だった場合は、自分の知る情報の中から、「ここのサロンに相談してみて下さい」とオススメしています。
無理にやってお客様に嫌な思いをさせるくらいなら、その専門のお店を紹介する方がお客様のためになります。
逆に私も「ここのサロンに行けばやってもらえると思う」と別のネイルサロンから紹介されたというお客様が来店されることがあります。
コンセプト作りの大切さがよくわかりますね。
実際にお客様から「感動した」と言われた例
初めて来店された時、このお客様は「爪がとても弱くて、どこのサロンに言ってもジェルネイルが1週間くらいしか持ちません」とおっしゃいました。
それでも自爪だと折れるので、マメに通うのでなんとかジェルネイルを続けていきたいとのことでした。
この時点で、このお客様が本当に求めていることは「長くジェルネイルを持たせたい」なのですが、「自分の爪が弱いから持ちが悪いのは仕方ない」と何処かで諦めてしまっている状態でした。
前に通っていたサロンでは、最低2週間に一度の来店を勧められ、その通りにしていたとの事。
2週間に一度・・・自爪への負担も、金銭や時間の負担も大きい・・・
そこで、ライフスタイルや、どこから浮きや剥がれが起こるのか丁寧にカウンセリングし、自爪の硬度などを見て商材を選びました。私の得意分野です。
と言っても、これはどのお客様にもする当たり前のことです。
「せめて3週間持たせることが目標です。どのやり方が合うか色々やってみるので、3回は来てほしい」と伝えたところ、2度目のご来店の際の方法と商材が合っていたようで、4週間持ちました。
「感動しました。こんなに持ったのも初めてだし、こんなに一生懸命私のために考えてくれたネイリストさんも初めてです!」
と喜んでくださり、そこから5年以上経った現在もずっと通って下さっています。
私からすれば、ネイリストとして当たり前のことをしただけですが、お客様からすると、「諦めていたことが叶った、自分の悩みに真剣に寄り添ってくれた」と感じてくださったのです。
「お客様の希望を叶えたい、悩みを解決したい」その気持ちが伝わり形にできたことが、私もとても嬉しかったです。
実際に私がお客さんとして感動した例
今度は私がお客さんとしての美容室でのお話です。
私は自分の輪郭にコンプレックスがあり、それをカバーできる髪型を求めています。
しかし、なかなかその意味を分かってくれる美容師さんに出会えず、「ここをこうしてほしいんやけどな・・・」と思っても、「こうした方が似合う」とプロに言われたら、それ以上強くは言えませんでした。
でも、ある日初めて行った美容室で、「ここをカバーしたいんです・・・」というと「ああ、頬骨隠したいんですね、そしたらこういうシルエットにしたら綺麗なんで、こう切りますね」って席に座って1分で分かってもらえたんです。
仕上がりも大満足で、感動でした。
もちろんそれからずっと通ってるよ!
まとめ
自宅ネイルサロンは、サロン=ネイリストです。
リピーターの率が高い自宅ネイルサロンは、お客様がそのネイリスト自身に魅力を感じているということです。
お客様との距離感が近く、店舗型や大手サロンのように決まりやしがらみがない分、お客様の悩みや要望に応えやすいのが、個人で運営する自宅ネイルサロンの大きな魅力だと言えます。
そういうメリットからも、今はあえて自宅サロンを選ばれるお客様が増えているように感じます。
新規集客が難しい自宅サロンだからこそ、せっかく来てくださったお客様に高確率でリピートして頂けるよう、ネイリストとして、人として、丁寧にお客様に寄り添える自宅ネイルサロンをつくっていきましょう。
最後まで読んでくれてありがとう!ほな、またね〜!